好きな人いるんでしょ? 好きなんて言えないよ クラスの話題 花火大会 浴衣着て行こう 誘われた 母のお下がり 昔っぽくて着たくなかった 君も来るから 休みの日に会えるけれど 制服じゃないの恥ずかしくて 友達の背中隠れ 君を横目で追った 好きな人いるんでしょ? 噂で聞いた 知らなきゃよかった 人増えて近くなって “袖掴んでて” 君は手伸ばした 花火綺麗に見えるスポット 隣には君 にじむ汗 花火の音は会話邪魔して 二人の顔を近づけさせた “似合ってるよ浴衣姿” 深い意味ないの分かるけど 「そっちこそ」と余裕ぶった 期待させるな、バカ。 好きなんて言えないよ 分かってるから困らせないから 終わらないで終わらないで 君の香りが私を酔わせる 門限過ぎ届くLINE 気づかないふりで罪悪感 怒られても君といたい わがままになる ごめん… 「変な事、聞いていい?」 「好きな人いるんでしょ?」 “いるよ”って頷いた 花火の音に終わり告げられた 「好きな人聞いていい?」 君は真っ直ぐ私を見つめる