風が吹き歩いた 夏の迷いに 街の音がうねって 頬を掠めた 伸びては縮んで ひとつ進めば 夕立ちも忘れて あなたはひとり 閉じ込められて もがけば、さらに絡んで あの角で聞いた声の強さに ただ振り向けなかった 捨てられた眼差しは 僕を責めもせず冷えた 残ったのは理由と せつなさ隠す術だけ 湿って絡んで まとわりついて 気だるさは虚しさ 連れてくるだけ 歪んだら泣いて 出し切ってはまたたわんで 確かなことを 思い出しては 少しまた上向いて これは嘘ではない ちょっとやさしかっただけ のしかかった憂鬱も 全てこころしだいさ ありったけぶつけたら 失うものもあるのさ 消えた迷いのあとは 立ちのぼる情熱だけ