雨の音を聞いていたんだ 一晩中雨の音を それはとても悲しくて どこか優しい音だった このまま世界が 終わってしまえばいいなんて思った 瞼を深く閉じてみる 何も変わらない明日が見える 学校に行きたくないよ あんなとこに行きたくないよ あんな奴等友達じゃない あんな奴等と同じじゃない どこにも行くあてがないし どこにもいる場所がないよ 僕はひとりぼっちだ 誰も本当の僕を知らない 運命を変える事なんてできるはずも 無く 生まれた時からすでに勝敗は 決まっていて 仕組まれたこの ゲームの中でもがいてる人達を 神様あんたはどこかで 笑っているんだろう? 真っ白な暗闇の中を 一閃の光が散らばり 騒がしい沈黙を破る 本当の声が聞こえる はみ出してゆく事でしか 美しくなれない僕らを そっと讃えるように そっと奮い立たせるように 不良の音楽が鳴り響いてる 声がでかいだけの奴らの 意見ばかり尊重されて ずる賢いだけの奴らの 権利ばかりが保証されて 悪事は全て見逃され 結局騙したもん勝ちで 予約席の買い占められた 椅子取りゲームは続いてく 正義とか公平とか そんなの初めからなくて 騙されたやつが悪いんだと 言いくるめられ 全てバカらしくて 夢なんかもう見たくないよ だけど本当にそれで 悔しくないのかい? 真っ白な暗闇の中を 一閃の光が散らばり 騒がしい沈黙を破る 本当の声が聞こえる 傷つけ合う事でしか 救われる事ない僕らを そっと包み込むように そっと慰めるように 不良の音楽が鳴り響いてる 叶わないままのあの夢も 未だに来ない「いつか」も 報われないこの努力も 癒える事ないこの傷も 全てこの胸の中で 全てこの腕の中で 抱えて堪えてゆくしかなくて 雨の音を聞いていたんだ 君にも聞こえるだろうか 雨よもっと強く降れよ この世界を飲み込んでしまえ ヒーローになれないままで 年老いてゆくだけの僕と ヒロインに選ばれなかった いつかの心優しい君のためにも 真っ白な暗闇の中を 一閃の光が散らばり 騒がしい沈黙を破る 本当の声が聞こえる 争いあう事でしか わかり合えない僕らの 悲しみが音楽に変わり 手を取り合い拡がってゆく ここに生まれてきた証に ここで生きてきた証に せめて愛する事を 愛し合うというその事を 僕は信じたいんだよ 僕はこの手で掴みたいんだよ 僕らは殺し合うためじゃない 愛し合うためにここへ来た 生きて 愛して それだけを信じて それだけを掴まえて