君の心が揺れるその瞬間まで 幾つの声が死んだだろう いつか見ていた夢の途中で一人 手の平に白い息 吐いた それぞれの道を光らせていた 幼気な心に突き刺さる 「あの時にもっと」 凍てつく涙、空に溢れて 振り落ちる雪の中 照らされた君と共に 思い出も街も色を殺した 二人心赦して 静寂の夜をすり抜け 指先に触れ、すぐ消えた 暖色は嘘を彩り、儚さを引き立てる 出会えるのまだ、まだ、 伝えられていないから、から、 君の声がする方、行こう 叶う筈がないのに、でも、ただ、 ありふれた日々の中 舞い降りた君のように 閉ざされた時を取り戻すように 街を飲み込み 振り落ちる雪がまた 包み込む君と僕を 悴んだその手握りしめてた 僕の心溶かして 溶かして