人の不幸は何より蜜の味 これはホラとか比喩の類じゃない ボクは心を狩り食うインヒューマン 何処にでもいるしがない神様 ボクの主食は人の「悲しさ」 肥えるまで無作為に祟るのは 辛い目に遭う彼らを見ずとも この小腹を満たせるからだった ふと目に入る 祈った彼らの目 こびりつく表情は 簡単な事など どの世にもありゃしないね 今だってどうも割り切れないままで 箸を置いている 背徳と えも言われぬこの子の表情に ただボクは蝋を 溶かし切る前に逃げる これ聴いてるそこの君 キミならどうするか 教えてくれないか あ ひぃや ぱらっぱ とぅるる ぱ ぱ とぅ ぱらっぱ 彼はそういうものだとボクを諭す 気付かなかったのかとボクを腐す 彼も心を狩り食うインヒューマン 彼はやましい所なく 生きてるみたいな大きな声で ボクの悩みを笑い飛ばすんだ 「お前…人間なんて家畜だろ? 何、感情移入をしてるんだ?」 分かっているよ ボクがおかしいんだ 心なんて移り変わって ゆくものじゃないか いつまでも今日が続かないように 何言っても腹は減ってしまうんだ ボクは誰かの不幸の上に立っている 忘れないように 人間達が出すメーデー 須くボクのせいで せめて忘れぬ事でしか 報えないね ボクなりの拙い、人たちへの片思い 今ボクは人が祈ってる意味を知る 少しずつ折り合いを付ける インヒューマン どうしたって向き合わなきゃ いけないことだから 悲しみの理由を理解して食べている これ聴いてるそこの君 苦しむ僕に どうか赦しをくれないか?