躰の温もりを奪いとる 冷たい木枯しが吹いてくる 雪があたりをすべて白く埋めつくす あなたの私へのいたわりは 言葉にしなくても分かるのよ 指で遅れ毛そっとなおしてくれるの ああ 眼をとじて息をとめて このまま二人凍りつきたい 離れたくない離れたくない ひとつに結ばれて 愛されるままに愛されるままに 私はあなたを大切な人にしたい 浮かんで消えてゆく白い息 こごえた手のひらを暖める 雪をかぶった枝を鳥がふるわせる 私をたくましく抱きあげて あなたはせせらぎを飛び越えた 甘くやさしい息が顔にふりかかる ああ 肌寒い胸を合わせ このまま二人凍りつきたい 許し合いたい許し合いたい ひとつに結ばれて 愛されるままに愛されるままに 私はあなたを大切な人にしたい