殴れるものならこの手で掴んで一思 いに 消費しきれない感情を砕いて海に撒 いても魚の餌にすらならない どこから間違えた? きっとあの日落とした小さなあくび が 栞になって閉じた物語りに答えはあ ったのだ あなたの見てきた景色が見たいのに 遠ざかるばかりよ 理想とは 夢見がちな少女のままで あたし昨日よりも少しはマシになれ たかな 背伸びになるのよトゥシューズ つま先は痛いけれど 軽やかに踊るの、あたし。 好きだもの Un, deux, trois... ページを捲る指がだんだん遅くなる あなたの見てきた景色が見たいから 布団の中で耳を澄ます この歓声を浴びながら あたし昨日よりもずっとうまくなれ たよね 泣き腫らした瞼が示す「今を忘れな いように」 成功も失敗も垢と同じと知った あなたも同じ景色を見たのかな 立ちすくむようなこの夜を 夢見がちな少女のままでいたい 残ってるの どれも全部取り込んで あたし昨日よりも少しはマシになれ たかな