耳がちぎれそうな 真冬の風が吹く 痛いくらい きみの手を握った 胸が張り裂けそうな 悲しいニュースばかり 「少し寝たい」 きみは目を瞑った 傷つくことには慣れたはずだった ここで終わりなら それでも悪くはなかった 変わった 最後の最後は笑って 氷の涙を溶かして 他には何も要らないね 透明でいて 最初の最初に戻って 生まれたままにリセットして 何処へもぼくは行かないぜ 名前呼んで 腹が捩れそうな 笑い話の後に 「嘘みたい」 きみは口づけた 息が止まりそうな 無音の闇に溶ける 怖いくらい きみが愛しかった 失うものなど何もないと思った いつか終わるなら 今でもおかしくはなかった 分かった 最後の最後は笑って 氷の涙を溶かして 他には何も要らないね 透明でいて 最初の最初に戻って 生まれたままにリセットして 何処へもぼくは行かないぜ 名前呼んで 宇宙が夜に 包まれたとして 二人の朝に 光はなくたっていいよ もう なくていい