ある晴れた 冬の朝 あたしの身体(からだ) 蝉の抜け殻でした 遠き落日 眩暈(めまい)に暮れた夏 今でもそう 離れない あなたの声は 至福の音楽でした 甘い傷跡 そっと眼を閉じて あたしの羽に触れて マリアもう 哭(な)かないで 朝陽(あさひ)が斜陽のように やさしすぎて しにたいほど きれい 息もできないほど うれしかった 眩暈の羽根が こわれた マリアもう 哭かないで マリア素敵な朝さ マリア...... 朝陽が斜陽のように くるおしくて しにたいほど きれい 眼をとじて あたしだけの はかない 恋よ さよなら