交差点あふれる人の波 絶え間なくすれ違う影法師 自分の輪郭がどんなか 見えない 本音など決して晒さないで 適当にブラフをバラ撒いてさ 守り続けてきたスペースは 小さくて脆い 地球儀回しても そこに僕はいない そんなことしたって結局無意味だ 上がって 昇って 空を貫いて 世界を見下ろす高度まで 叫んで 唸って 鋼鉄の心臓で 目指した先は無重力だ あの頃描いていた青い写真 破り損なってもここにいて ちっぽけなプライドも捨てきれず 解(げ)せない うつむいて足元見つめるなら 今立っている大地を無くせばいい 常識で丸めた概念を 捨てて テイクオフ 小さな一歩を 踏み出すも良いけど いっそ違ったベクトルへ飛ぶんだ 現状の 天井を 決めてしまわないで 限界を知りたくなんてないや 地平線 水平線 イメージは果てしなく 頭ん中は無限大だ 「…心の中に住み着いている 女々しい寄生虫が 僕の行く手を遮っていると 思っていたんだけど それすらも自分が作り上げた 幻想だと気づいた時 胸の淀みがスーっと 消えた音がしたんだ」 上がって 昇って 宇宙(そら)を貫いて 世界が霞むほど遠く 叫んで 唸って 臨界を突破して 目に見える先は無重力だ さぁ どんな自分が見えるかな?