「子供の頃、阿母(おふくろ)に、 よく言われました。 『お前、 大きくなったらなんになる、 なんになろうと構わないが、 世間様に笑われないような良い道を 見つけて歩いておくれ』って …それが、 胸に突き刺さるのでございます」 自分の道は 自分で探す 躓(つまず)きよろけた その時は 見つけた道の 溜り水 はねる瞼(まぶた)に 忍の字を 書いて涙を くいとめるのさ 「咲いた花は 綺麗(きれい)でございます。然し、 実のなる花は、 もっと綺麗でございます。 実のなる花、 私はそれが男の夢だと 信じております」 実のなる花を 咲かせるために 生まれたときから 死ぬ日まで 真実一路 こころから 祈りつづける 俺たちに きびし過ぎるぜ 今年の風も 「やはり人間、 頼るものは、 自分一人でございます。 男というものは墓場に行く日まで、 自分の選んだ道を 守り通すものでございます」 行く先ァ一つ どこどこまでも 男が命を 閉じる日は 男が夢を 捨てる時 信じられない 世の中に 俺は自分を 信じて生きる