行き交う人の 足音は 耳障りなオーケストラ 草臥れた都会の隅っこで ノスタルジック奏でて 泣かせてよ 嫌味な言葉の雨が降る 傘を求めて 愛想笑いを 居場所と呼ぶには頼りない 東口 雨予報『人間交差点』 不純な感情の吹き溜まり 傾く陽は (ニ)シニシズム 陽が暮れた路地裏の 隅っこで 慣れてない アルコール 吐きそうで 水玉 小さな傘の中 誰かと聴いた 雨音を 懐かしめるほど 強くない 新宿 雨宿り『人間交差点』 独りが好きだったのは 其処にしか居場所が無かったから 不埒なネオンの揺り籠で 全て忘れて 眠らせて 誰かにとっての特別を 欲しがっただけだよ 『人間交差点』 La La La... 居場所と呼ぶには 少し頼りない 『人間交差点』