読みかけの本を閉じて 時間だ 早く戻らなくちゃ 物語と現実の 狭間に迷い込むようになった 目に映る全ての事象が 美しい言い回しで 彩られていく様は 心地よく愛おしい流れだから 世の中を照らしてくれる 明るいニュース それぐらいの頻度の光が 走る真夜中の大通り これほどに誰かの言葉が私の 心を満たしてくれるから いつの間にか世界の姿を愛せたり 辿り着けないはずの表現に 出会えたよ あまりに美しい 世界でも進まなくちゃ 瞬きのシャッターで集めた景色は おとぎ話にも引けを取らない 命が終わるその瞬間に 思い出される場所 忘れたくない2人だけの時間を 確かにあなたはそう言ったんだ 物語の入口はどこにだってあるのさ お気に入りの言い回し唱えたら あなたのいない世界が 何食わない顔して回っても 歳をとらない言葉達に私だけは 救われたよ 少なくとも私は 少なくとも私は 救われたよ