かなしみがつづく 街明かりの影隠れて どこへでもゆける そんな気がしなくもない いつからかひとり 動けない夜にも慣れて まどのそとのぞく あなたのことを待っている きっとこの暮らしは いつかに繋がる未来 なぞってるあなたの指先 もう一度だけ きら きら きら 物語が消えないように このまま触れる ただ記憶の中で ひら ひら ひら 傘になって見えないよ 何ひとつ言えないまま 朝を迎えても いとなみがつづく 月明かりの下歩いて いつまでもひびく 「私はここにいます」 そっと張り巡らされている 見えない糸は あまりに脆くて千切れた もう今更帰れない 私と重ねないで 古くなる言葉は今も ただ嫌いになれば 馬鹿みたいだ そんなことばっかり 誰ひとり気付かない 場所で生きてゆく 適当に合わせただけの結び目 それだけでよかったなんて 思っていたんだよな いつかまたあなたと 結べるなら 今度は赤色 するりとほどけて 溶けだした 細い生絲 ああ こんなことなら 最初から欲しがってよ もう一度だけ きら きら きら 物語が消えないように このまま触れる ただ記憶の中で ひら ひら ひら 傘になって見えないよ 何ひとつ言えないまま 朝を迎えても