人気ない バルコニー肩寄せて ラララ 同じ空を見上げてた 〈♪〉 62m先 工事中の目覚ましが 夕暮れ鳴り響く舗道 よく通ったカフェテラス 少し苦い珈琲 君が好きだったテーブル 602号室の鍵 錆びついたドアの向こう ずっと空けたままの場所 隙間から差し込む光 キラキラ舞い上がる埃 君がくれたいくつかの嘘 目を閉じてそっと耳をすませば 今も残る鼓動響く 思い出ばかり詰め込んだバッグ 君と歩んできた分だけ 大切にしまいこんだまま 別々の方向へ 〈♪〉 62ページ目にある短い夢物語 挿絵に描かれた二つの影 おとぎの城に向かって 手をつなぐ後ろ姿 真っ白な夜に包まれて 左手にずっと君のぬくもり 振り払えないままいたよ 消せない影を見ないふりして いつも強がり言ってただけ 気がつけば大切な日々は 何も言わず過ぎていく 〈♪〉 思い出ばかり詰め込んだバッグ 君と歩んできた分だけ 大切にしまいこんだまま 別々の方向へ 〈♪〉 ひとりきり バルコニー佇んだ ラララ 同じ空を見上げてる