体のうすい粘膜を 直接ベタベタと触られるような あなたのその無神経な指も ゾクゾクして嫌いじゃなかった でも いつだってあなたときたら 放っておくと嘘ばかり 私のことを馬鹿だと はじめから思っていたくせに… こんな日が来ると 思いもしなかったけど まだそこにあなたが いる気配すら感じるの あなたがいなくなってからもうずっと 体はサナギ色になって渇いて 冬の寒い部屋で生まれ変わるの まるでそれは美しい蝶みたいに まだ濡れているその羽根を 誰かに駄目にされないように 少しずつひらいていくの 空を飛ぶユメを見て… そんな日が不意に やってくるのだとしたら その羽根でどこへ 飛んでいけばいいかしら 家畜に名前がないように あなたの名前を忘れてしまうの 思い出して泣いてしまうよりも あなた自体を消してしまうの そんな日がいつか やってくるのでしょうか あなたとの日々が もう許されるのでしょうか そんな日がいつか やってくるのでしょうか 素晴らしい日々が いつの日か…