1つ2つ数えて言った 「君の過ちは何回だっけ」 クスリ微笑う鎖を引いた 「君の方はどう?」 腐り落ちる歪な関係に 名前を付けるのも馬鹿らしいわ 掛かる計るばかりの終始 どうかしてるみたい 焦がれてしまったこと 溶かしあってしまったこと 絡みあい解(ほど)けなくなって 溺れ続ける性(さが)なら もう狂ってしまえよ 壊してしまえよ 繰れ無いこの蜜も 熟れ過ぎて黒ずんだ 果実のようなこの愛も どうしようもないんだ 今更だった 暮れないこの日々を 嗚呼 取り憑いたようにまた 求め合っている 全て見えないままにして 1つ2つ数えて行った 「君の虚言(ウソ)はもう飽き 飽きよ」 細く伸びた花が嘲笑(わら)った 「僕もそうだよ」 苛立って茹(う)だった夏の夜だった 背を向けることに後ろめたさも 無くなって 離れ合ってまた 会って2人くるまった あの日のままこびりついたまま 違えてしまったこと 枯らしあってしまったこと 想うほどに重なりあって 乾き続ける宛ら もう奪ってしまえよ 縋ってしまえよ 掬(すく)えないこの蜜も 燃えるように枯れ果てた 花弁のようなこの愛も どうしようもないんだ 仕方なかった 暮れないこの日々を 嗚呼 取り憑いたようにまた 求め合っている 全て見えないままでいて 行く先が近くなるほど 手を伸ばし過ぎてしまっていた 濁りきったこの想いが 色濃く染めていく ありふれた言葉は 優しさのかけらも無いから それは簡単なことだと 気づいたよ もう狂ってしまえよ 壊してしまえよ 繰れ無いこの蜜も 熟れ過ぎて黒ずんだ 果実のようなこの愛も どうしようもないんだ 今更だった 暮れないこの日々を 嗚呼 取り憑いたようにまた 求め合っている 全て見えないままにして