生まれ落ちた時の烙印に 押し潰されかけたまま この悲しく丸い地球の外に一人だけ 醜い僕が捨てられた 何故 白か黒か選ばされて 夢も愛も決められるの? 「こんな世界で 生きる意味なんてないな」 って気付いた途端に 滲んだ灰色が僕の中に 溶け込み始めていたんだ 今 ただ壊れかけた翼で 叶わぬ夢を見ながら あの大海を知らぬまま空を仰いでも 深さまでは計り知れず なんで今日も同じ様に 過ごしてんだろ? 今更 誰かの言葉を聞いて 誰かの為に生きるのに 嫌気が指して バカらしくなってきたんだ 「空も飛べる筈さ」 そう言い聞かせては サギ師の様に僕を騙し続けた 何時までも四角い空だけを 籠の中でダラダラ見上げて 何処までも綺麗な羽さえも 何の価値もなく枯れ果てて… 「僕」以外がサカサマの世界で 「僕」のイカサマを見抜いてよ? 本当にまだ生きたいなら… 何故 白か黒か選ばされて 夢も愛も決められるの? 「こんな世界で 生きる意味なんてないな」 って気付いた途端に 滲んだ灰色が 僕の中に溶け込み始めていたんだ