音もたてずに ドアを閉めて さよなら云わず 出てゆくよ あなたのピアノが 追いかけてくる 降り出した雨 雨の匂いが 街を包んで あの頃を 哀しいセピアの 絵にしていった 悪いのは あなたじゃなくて 時の流れの せいだと云える 逢えば 別れが 辛いだけさ ピアノのKeyを たたく指に もう 青春は 聞こえない ピアノの前に 座るあなた 心の影で つぶやくよ 忘れた頃に また逢いたいと 悪いのは あなたじゃなくて 時の流れの せいだと云える やがて 笑って 思い出せる ピアノのKeyを たたく指は もう 青春を うたわない