音のない海に ふたりが浮かんだ 決められた航路 石ころにしがみつく ひび割れて離れていくこと 知っていたはずでしょう 遠く伸ばした手に 願うのはありふれた ひとつのストーリー 長い夜の隙間 嗄れたラブソングが響いたんだ いつしかくだらない話で笑いあって ふとこらえていた 涙を幸せだって知った 繰り返し紡いだ言葉に 宛先はもういらない 空が小さく光って ガラクタの中に咲いた花を照らした 波に浮かべた手紙 誰かが見つけたら 声が夜空を飾って 教えてくれるのは 愛おしいストーリー いつか描いた軌道が重なった時には 笑いあえる