好きなんだよ 雪が降る前のツンと した様な 冷たい鼻でふたりして吸い込むんだ 夜を 何度だって見上げる この瞬間が来 るたび 賑わう街 照り返した色んな物語 君の声が私だけに響くよ 履き潰したスニーカーで瞳の向こう 揺らめき続けた どれくらいだろう 雪は降らない 期待してたのに 擦り切れながら積み上げた夢に紛れ て 有り触れたままじゃどうにも死んで るみたいで 今なら笑える言葉も掻き消しあって たね 真冬の果てで 何度だって見上げる この瞬間のた びに 出会えたことが嬉しくて 涙こらえ てるよ 賑わう街 照り返した色んな物語 君の声は瞼に溶けるの 色褪せてしまわないで瞳の向こう 揺らめき続けて 世界は音もなく 真っ白に染まって いた