悪ガキにはなれない並ガキな君の口 癖はただ「眩しい」だった そつなくこなす、嘘付くことない君 の背中を追うのが好きだった 愛想笑いが苦手な君の無愛想笑いを 見るのが好きだった 愛想笑いもする機会のない僕の心の スーパーヒーローさ 光るまちに行こう 終電には帰ろう 君に連れられて来たライブハウス、 何かコカ・コーラは薄かった 音は煩い、煙草も臭い でも見える世界は眩しかった 君が狭い狭いステージで歌ったあの ダサい歌が好きだった 君の狭い狭い狭い狭い狭い狭い世界 こそ正解だ 光るまちに行こう 終電には帰ろう 思いかえせば一昨日くらいのことの ように思えるあの日たちは 埃を被って日焼けした小説の一部の 如くになっていく あのライブハウスは無くなった 僕らも会うことは無くなった それでも今もこれからもこうして 光るまちに行こう 終電には帰ろう 光るまちに行こう 終電はもう逃そう