「ひょっとしたら皆(みんな) ひとりぼっちで 歩いているんじゃないかな」 背負(しょ)い込んだ寂しさを 打ち明けるわけも無く またいくつもの背中が遠くなる 愛想笑いだけは 上手(うま)くなってさ 大人(おとな)にはなれたけど 僕が描(えが)いてたのは そんなものじゃないんだよ もっと強くて 優しいはずの温(ぬく)もり 誰(だれ)かが差し伸べてくれてる その手を握る勇気が僕にあるかな ささいな何(なん)でも無い距離が ちっぽけなこの心をいつも試してる 涙のかずだけ 笑顔(えがお)があるんだ そう わかってるはずなのに 君の前では なぜか強がるよ まだ素直(すなお)にはなれなくて 悲しい出来事も 嬉(うれ)しい出来事も そう つながれたらいいのに そうやって 僕らは ひとつひとつね 心を 拾ってゆくんだ 失敗も裏切りも嫌なニュースも ごちゃまぜに胸ふさいで 見えないふりしたってさ そりゃ生きていけるけど でも僕はまだ逃げたくはないんだ どしゃぶり 崩(くず)れてゆく雨が また誰かの声を かき消してゆくよ そこには困った顔をして 僕と同じ寂しさを抱(だ)いた 君がいる 正しい“答え”なんて わかるわけないけど そう あきらめたくはないんだ だって君がいて だって僕がいて 心は 求めているんだ 「わかりあうってことは ゆるしあうってこと」 “迷い”や “不安”でさえ 僕らの“いちぶ”なんだよ ひとつ ひとつの涙を ちゃんと覚えておこう ほらまた君と 笑いあえたら 笑顔のかずだけ 涙があるんだ そう わかってはいるけど からした声で 何度も伝えるよ 君だけには届いてほしいから 泣いてくれるなら 笑ってくれるなら そう 強くなれる気がするよ そうやって 僕らは ひとつひとつね 心を つないでゆくんだ