風に乱れた黒髪が 指に絡まる 霧雨の降る街並みが 肩透かし 嘘ばかり とりあえず どこか遠くまで 逃げればいい なにもかも捨てて 脱ぎ捨てた過去は まるで蝉の抜けがら 背中から割れた涙 <♪> 津波のような哀しみが 打ち寄せる夜 鳥の羽のように優しい 思い出が防波堤 それは 妬み 恨み 嫉みの波しぶき ため息が漏れた 際限のない 自問自答の 毎日から逃れて ねじをゆるめて笑いたい わかりあえやしないことばかりと わかってる あきらめが燃えた プラスを誓う胸に マイナスの風が吹く 波しぶき 耐えて 防波堤