どこか遠い街へ 君は帰っていった ひと夏限りの 恋に疲れて なにもかも 置き去りにしたまま 振り向けばそこには すべてが消えた海に 夏の亡骸と俺の影が 風に震えていた 砂浜を独りきり 君の面影探せば 遠ざかる潮騒に 愛しい声がきこえる さよならを言う 君はいつも うつむいて 淋しげだった <♪> 許されない恋だから 二人 身をやつした 夜ごと しのび逢う 月の下で 熱い波に 溺れて 昨日まで この腕に 君を抱いていたのに 今はもう遠くに過ぎた 古い記憶のような気がする 陽炎の向こうで 揺らめく 夏の後ろ姿よ 夏の後ろ姿よ 夏の後ろ姿よ