けたたましくニュース始まった テンパるアナにDが叫んだ 奴がオーサマになったそうだ 悲劇が世界に降りかかった 砂嵐の大合唱が空に響き渡った 徐々に増す奇声混じりの悲鳴 元素番号十番達の赤い赤いビームは 変わらず夜を照らし続けていた サイレンの方角にのぼる煙と光 崩れてく見慣れたくたびれた街を 思い思いの体で走り出せ急いで ガットリングの雨 突き抜けて振り切れ アスファルトの子守唄に包まれ モルタルの風を浴びて なお酷く弱り果てた顔を 上げて臨む心燻り尽くして やってられぬと誰かが去った フラグどおりに事は進んだ 無抵抗と笑顔で出てった 間抜けの首すぐに転がった 逃げ通しても屈してても 明日はあるか判らない ふざけた包囲網は日々拡がる 生き続ける目的も理由も 特にないけど ただただひたすら癪に障るから 燃え盛る息吹に引かれて集え同士よ 今こそ立ち上がれ って具合でひとつ 振り上げたその手が虚勢でも 構わない カッコつけるもオーライ お嬢さんこちらへ まさに死んでれらストーリーってね カボチャ型の護衛車は 火柱を上げすんでで爆ぜた ガラスの靴は破片的な意味で ドレスは洒落た煤色 12時過ぎても解けぬ魔法 舞踏会は続く続く 叫ぶ怒鳴る猛る喚く 足掻きもがく声よ闇を劈け