僕らはきっと そこらにある物じゃ 足りなかった 僕らはずっと 近くの愛をそっと 拾いあってた 凛として何もないアルバムを覗いた 笑ったふりして 帰ろうか 思い出も全部ここに置いて ここで泣けるシーンが来た数だけ ほら 忘れ物してんだって 僕らはきっと 涙をそっと拾う、余暇はなかった だから 僕らはずっと 互いの幸福を、睨みあっている 凛として凍りつき 傷み出した心が放った 「『時として、許しあうこと』が そもそもの罪だ」 諦めもついた 帰ろうか 思い出も全部ここに置いて ここで泣けるシーンが来た数だけ ほら 忘れ物してんだって 時が過ぎとも 「それ」は切れぬ、碇となる 忘れていいよ 忘れていいよ でもね、そう 辛い時は 立ち止まって 泣いてもいいぜ 帰ろうか 思い出よ全部ここにおいで ここで泣けるシーンが来た数だけ まぁ、拾っても最後に笑えんなら ほら ぎゅっと掴め忘れ物