砂漠の海を彷徨ってる日々 痩せた身体を引き摺りながら 振り返ってみても刻まれた足跡は 一人分しか見当たらない 自ら遠ざけた夢とか希望 信じなければ裏切られない 絶望を前に立ち尽くしたその時 うつむく君と出会った 萎れそうに揺れてる白い花 誰のために咲いてるの?ねぇ 僕ら互いに孤独者同士だ 僕の名前は「ユリシア」 水筒はすでに底を突いてた 歩く力も奪われていた 自ら遠ざけた夢とか希望 すがるように雨を祈り続けた 期待通りに見事裏切られた 笑っちまうほど無様だろ?でも 目の前には希望が咲いている 守るべき大切なもの 残酷な太陽 乾涸びた身体 日陰を作るよ そして風を避ける壁になるよ せめてこの世に生まれた 意味をここに残したいんだ 最期に綺麗な姿見たかった 堪え切れずに垂れ流した涙が 生まれた意味満たしてく そっと微笑むように揺れてる白い花 僕の分まで咲いておくれ 辺り一面に咲く白い花 人はこう呼ぶ「ユリシアの花」