ありえないのに あたりまえなのに ぼくの窓辺だけ明かりがないよ うす暗いドア 開けて 残ってた わずかな力で置く鍵束 ずっと同じ日々を 繰り返した 帰り道も この気持ちも なきそうだよ 投げ出しそうさ 何もかも 満たされてきた 暮らしだけれど ぼくの胸は 隙間だらけで ギリギリだよ 溜息ひとつ だけど 探してるのは 闇の中に 色をのせる 小さな光 愛した人も 愛した言葉も 愛した歌も忘れかけてた そっと思い出すよ 大事なもの 破れかけた 記憶の中 なきそうでも 隠すことなど ないのかも 縛られてきた 暮らしだけれど もどかしさを ほどいてくもの ギリギリでも 溜息ひとつ だけど 小さな種は 僕の中に 確かにまだ 残ってるから なきそうでも 隠すことなど ないのかも 縛られてきた 暮らしだけれど もどかしさを ほどいてくもの ギリギリでも 種をひとつぶ ぼくは 心の中に しまっておこう いつか花が 色づく時まで