気付いたときにはもう与えられてた ゼッケンナンバー 参加しますなんて一言でも 言った覚えはない 気付いたときにはもう 鳴らされていた スターターピストル 最終ゴールさえ知らされないまんま 駆け出した 息を切らして追いかけてつまずいて 見失ってここはどこ? 同じような風景ばっか それでも踏み出してく一歩 実況も解説も観客も居ない 誰も褒めてくれやしない 先頭を走る背中はいつだって 届かない 届かない 背負ったハンデがまるで不条理でも 途中棄権も許されない こんなインチキばかりのレースでも 走り続けることしかできない 理想的なシナリオによれば 引き立て役なんだって 分かってるけどそんなもん 認めるはずもないだろ 無我夢中になればなるほど増えてく 見落としてきた給水所 汗も涙も出なくなって それでも踏み出してく一歩 声援も檄も悪口も聞こえない 誰も僕を見てやしない 後方に迫る影に怯えていつも 逃げ惑う 逃げ惑う 辿ったコースは曲がりくねりながら 望んだものと違ってく こんなインチキばかりのレースでも 走り続けることしかできない 上がった息と擦り減った靴に 何度も足を止めたくもなるけど 孤独の夜と永訣の朝を 繋いできたのは僕だって 誇れるように 実況も解説も観客も居ない 誰も褒めてくれやしない 先頭を走る背中はいつだって 届かない 届かない 背負ったハンデがまるで不条理でも 途中棄権も許されない こんなインチキばかりの レースだって まだ終わらせやしない