水彩は記憶を宿して 僕らを騙した 精巧な水晶に託した願いは沈んだ あの色を纏って 遠くで声が聞こえた 景色が脳に飛び込んだ 欠片が一つになる様に もうすぐ僕ら思い出す 夢の様な未来を描いていた 愛しい日々を 想いが溢れて 涙が零れた 言葉も忘れて 強く抱き締めた さよならだけでは離せない距離が 僕らの光だ それだけが一つ確かなこと 蛍光は微熱を宿したまま 丁寧に闇を切り取っていく 簡単に汚れたこの命でも 単純に思えたこの世界でも 歪で僅かでも確かな光が 僕らにとっての宝石だったんだ 隣にいるだけ それだけで良かった どこにも行かないように 強く抱き締めたかった もう 今は会えなくても ずっと持っているよ 想いが溢れて 涙が零れた 言葉も忘れて 強く抱き締めた さよならだけでは離せない距離が 僕らの光だ それだけが一つ確かなこと