あたたかいまぶたに ひらめくひかりの あとをたどってみたら きみがねむっていたの 痛みの あともない きれいなゆびさき きみの手首をたどり すこしでも傷ついてゆくなら すこしは追い付けるのかな あめのよるに わたしをつないでくれたね そのわけを ひとつ欠けたものは もう二度と もどらない みんなごまかしながら ひとは歩むのと いつか教えてくれた きみの白い横顔 すこし誇らしげなのが よくわからなかったんだ だから からっぽの口 絡みあう胸の骨組み さがしても くもりないこのからだが すずしい きみの背中のおく うずく さみしささえ わけられたら わたしのおくのフラスコで 雨になるかな いつか 甘い毒が くすむフラスコのおく しみだしたら そのときやっとわかるかな きみのこころ CURE―治療完了―