ダイヤルを回して 君の居場所を探す 時計の針を回して 面影を見つめてる 向かい合わせで煙草の煙を燻らせる 君の視線を曇らせるように 当たり障りのない会話だけが流れて は、 答えを急かしてるのでしょう メビウスの芳香が雪に溶け消えてゆ く 淡い微笑みだけを、ここに積もらせ るように 「君が私に手紙を宛てたのいつだっ け?」 「それは、12月の暮れじゃない?」 「君が最後に僕に触れたのはいつだ っけ?」 君にしか聞こえない せめて君に届くなら、不器用な事ば かり並べ、 受話器越しに名前を呼びながら流し てる、 涙なんて必要ないよ Baby,会いたいよ 君のいない夜を抱いて眠るには僕は 少し臆病な人間さ 震えるこの指先でダイヤルを回す 「君にしか聞こえない。」