邪な戯言で交わした 浅はかな暁の恋 あられもない営みに酔いしれ 侘しく悦に浸っていく 純愛の亡骸に花束も手向けずに 乱れ初む 奪わないで 汚さないで あなたの潤んだ薄紅で 求めないで 見つめないで あなたの淫らな愛で 常闇に沈みゆく感情は 爛れた答えを探している 行き場も無く踊り出す泡のように あなたの海で溺れていたい 朧気な記憶からこぼれ出す 水に燃えたつ陽炎 浮ついた嘘にこの身を投げて また自分がわからなくなる もう戻れない 忘れられない 噛みつく華奢な唐紅 愛を解けない 誰も満たせない 心が報われない 奪っていて 汚していて 馬鹿げた噺と笑っていて 求めていて 見つめていて その手で私を抱いて 嘘を愛して