僕らが演じるものは、 何がいいんだろう。 並べて眺めたときに 数が多いもの? 僕らが演じるものは、 何がいいんだろう。 昨日世界のどこかで 使われたもの? 舞台はここ。 今、皆同時に立っている。 舞台はここ。 もう出番は決まっているんだ。 任されたのは、 どんな自分を見せたいかの苦悩。 期待することから 変わっていくものもあるさ。 完全とは言えない魂で、 暗転を待つその日まで。 僕らが演じるものは、 何がいいんだろう。 似ているようでも 必ずどこかが違うもの。 僕らが演じるものは、 何がいいんだろう。 苦しいほど飲み込んでも まだ欠けているもの。 僕らが演じるものは、 何がいいんだろう。 誰かに愛された誰かには、 なれないもの。 僕らが演じるものは、 何がいいんだろう。 僕らが愛したい僕らを、 認めるもの。 舞台はここ。 今、皆同時に立っている。 舞台はここ。 もう出番は決まっているんだ。 任されたのは、 どんな自分を見せたいかの苦悩。 期待することから 変わっていくものもあるさ。 完全とは言えない魂で、 暗転を待つその日まで。 僕らが演じるものに 望みを持つんだ。 その名前があって、 血が通って、声が聞こえる。 “僕らが演じたものは 必要だったんだ” そんな言葉で幕引きに向かう。