朝から晩まで何千回 もうため息ついたんだろう この胸に響く潮騒が いつまでも凪がなくて 結んで 開いて 泳いだこの手が 君のつぶやきにいいね押すの 今更だけど私だって ずっと君のこと想ってるのに 並んで座った校庭の隅 風吹く夕暮れ 今でも覚えているよ きっと君は 忘れてしまったんだろうけど もう一度君に会いたくて ぎゅっと枕を抱きしめた 星の夜にひとり ずっと ゆらゆらと 揺れる心 恋は陽炎 二人で歌ったあのメロディ 今はただ悲しくて そっと 季節は過ぎ 私だけが まだあの夏 今ならばその手を離さない だけど 君はいない 眠りにつけたらもういいや 君のこと忘れられるだろう 夢を漂うつもりだった なのに波風起きる 霞んで淀んで緩んだ心が 不意に覆われて息が止まる 黙ってたけど私だって 言いたいこと山ほどあったのに 含んだ 相槌 制服の砂 静まる夕凪 今でも覚えているよ きっと君は 気付いてなかったんだろうけど 横目で君を見つめてた これが最後だと分かって 息を吸った 潮の香りが 頬を伝う涙になる 星の夜にひとり ずっと ゆらゆらと 揺れる心 恋は陽炎 二人で歌ったあのメロディ 今はただ悲しくて ずっと この想いが 消えないまま 今年も夏 今ならば笑って会えるのに だけど 君はいない だけど 君はいない