100cmのもみの木に 背が届いた年の冬 ママとふたりのこの家に あのひとはやって来た 肩に積もった粉雪を はらう手はその次に 握手を知らない僕の手のひら あたためてくれた キャンドルに灯をつけて 食べ物が運ばれて ママはいつもより綺麗で それは絵本をひらいたように メリークリスマス メリークリスマス メリークリスマス for me! 壁に飾った サンタクロースは 授業で書いたママの顔 髭はおかしいと友達に笑われたけど しようがない あのひとはその絵をほめて 僕を抱きかかえてくれた 首にさげた鍵をとると ベッドまでゆらゆらゆらり パジャマに着がえて 靴下をたしかめて キスはとてもやさしくて それはパパを思い出すくらいに メリークリスマス メリークリスマス メリークリスマス for me! 窓をふちどる雪灯り遠くで 鐘の音がきこえる 一日が眠りかけたとき ひとつ不思議をみつけた それはスプーンおとして もぐりこんだテーブルの下 ママが あのひとの手を握りしめていたこと クリスマスが終わっても あのひとが家にいて ママがいつもいつも綺麗で それが夢でありませんように メリークリスマス メリークリスマス メリークリスマス for me! メリークリスマス メリークリスマス メリークリスマス for me! メリークリスマス メリークリスマス メリークリスマス for me!