焼けた赤い鼻を見て からかってくる君も 赤い鼻をして笑っていたんだよ からかい返せないけれど すれ違う そのたびに 期待して 見送って 結局波は 寄せて返すだけ ひとり 伝った汗を拭って はなうた 夏に未練なんかはないのに さよならを躊躇う歌を 口ずさむ無邪気な絶望が 焼き付いてしまったよ ガラス瓶に水滴が 増えてくほどに 君のことを 書きためた歌詞の 最後の夢 叶う保証もないけれど すれ違う その先に 君がたどり着くのは 僕の知らない 陽射しの彼方 喉を過ぎてくサイダーが 少しチクリと痛いや いつのまに 日焼けの跡消えてく それは呆気ないほど 止められない運命ならば 巡るまで 夏に未練なんかはないけど さよならに従えなくて 僕はまだ 不埒な切なさを 繰り返し歌ってる また夏が来たことを合図に あの時と同じ(おんなじ)歌を 口ずさむ無邪気な横顔に もう一度会いたいよ