小指が触れた頬を伝う通り雨 唇が揺れたすれ違いの路地裏で 降り出した雨を避けながら 落ち合った傘も失くして 苦笑い皺のハンカチを重ねたら 小指が触れた頬を伝う通り雨 唇が揺れたすれ違いの路地裏で ひとしきり打ち付けた雨と 温まった一つ屋根の下 乾いた風よ何もかも奪っていけ さあこれ以上フタを ムキになってこじ開け 何が残るだろう煤けたこの小部屋で 「またね」なんて 冷たい言葉は言わないで こんな雨の中指を絡めて踊る 平行線を行こう あらすじはそのままで 小指が触れた頬を伝う通り雨 唇が揺れたすれ違いの路地裏で