慟哭にも似た私を招く しとしとの中に埋もれた声は 一夜一夜と軋みをあげて ひたひた…ひたひた…夢枕 「ずっと一緒だよ…っって 約束したじゃない」 と伸ばされた手 紫陽花の様な笑い声をあげて 喉を締め付ける… 遠のく意識の中で 垣間見た懐かしい顔は… 幼心に響いた愛を 求め彷徨うは夜な夜なに… 剥がれ掛けた口を垂れる 声は私を犯して右往左往… <♪> 幼い頃はどんな時も 隣に居てくれた 貴女が埃に塗れたのは 何時からだったろうか… あの日を取り戻したい それさえもわかってあげれない… 同じ時を生きていたい ただそれだけの事なのに… 紫陽花の様な笑い声をあげて 喉を締め付ける… 遠のく意識の中で 垣間見た懐かしい顔は… 結び目も見えぬ記憶の糸を 優しく梳き解く 無邪気さ故の残酷さに 気がつけぬ貴女… 嘆き泣き叫ぶ声は 雨に喰われて夜に呑まれる… 紫陽花の様な笑い声は 私を犯して右往左往…