ねえ僕はただ この両掌に 掴めるだけの何かを 必死でつかめたらいいと もがいていただけなんだよ 傾く夕日 陽の香り 君の隣で 笑っていたかったのに ずっと こんな時が永遠に続けばと 願い続けた日々 ひとつずつ積み上げたはずの時間が 魔法のように一瞬で消えた あまりに幸福すぎる日々だったと 少しも気づけなかったのに 知らずに踏みつぶしてしまっていた 赤く熟す 苺のように 痛みの先 悲しみの先 寂しさの先を超えられたら いつか強くなれるかな? 痛みの先 悲しみの先 寂しさの先も超えたなら いつか会えるかな ねえ、 ありのままで生きていけるなんてあ りえないことだと いつかきっとまた誰かを傷つけて 生きていくんだね 失くした日々 壊してしまった すべて 嘘で 夢ならよかったのに 痛みの先 悲しみの先 寂しさの先も超えたなら いつか強くなれるかな 痛みの先 悲しみの先 寂しさの先も超えたなら 許される日が来るのかな