手も洗わずTVも消し忘れ 浅い眠りに揺られる だれとも口をきかない日は よくあるよ 別にたいしたことじゃない 夜の闇は死ぬほど深く 僕にはどうしていいのかわからない 特別なニュースはやって来ず 彼女の部屋から駅へと坂を下りる こぎれいなスーツで歩く朝の君は なかなか悪くないよ つい争うことが多いけど ゴールの見えない 道は僕には長すぎる なんて退屈な世界にいるんだろう 君に甘えたままで この心に 火はつけられないままで そしてまた 陽が暮れてゆく 線路の向こうに 希望は沈みゆく 小さな街では 今日も だれかが去り だれかがやって来る 今僕に できることはいったい どの教科書にでてるの あたらしい人を知ったと 君は言い放ち ベッドで背を向け だれも乗らない電車の音だけが聞こえる なんてくだらない世界にしてしまったんだろう 君をだいなしに してまで 死にかけている僕のたった一つの魂は 違う 景色を見たいと もがいてる まっ赤に 溶けて注がれる場所 求め 出発したいと願ってる きっと… どこか さい果ての 場所へ 誰も救えない どんな神様にも救えない 僕の魂は僕の 君の魂は君の 言うことしか聞かない 誰の言葉も届かない 誰の言葉も届かない……