殺すほど 人を恨んだこともない 悲しみの果ての死も 僕は知らない 君の中に揺れる 記憶は剥落して 日々は廻る 心を守る殻が 剥がれて 黒い塗料で 染まるようだ 人と日々を比べ 泣いては凶だ 譲れないや 譲れないや 不要だと 思われないように 嘘を吐いた 殺すほど 人を恨んだこともない 嗄らした喉を開き 今此処で叫ぶ 窮屈の隙間は 醜さで埋まるから 目に見えない場所で 摩耗するのさ 人知れずに 感情を解体して 一つずつに 名を与え眠る 空の色は 青く塗り替わる 殺すほど 人を恨んだこともない 悲しみの果ての死も 僕は知らない 木々は芽吹き もう時期に 春を迎えるから 生まれる節目に 君は何を挟むの? 探しに行こう