最期の月、桃色に欠けて 恋も知らない儘に解ける 橙の雲だけの空を私は憶えている 解ける絡まる指先零れていく 日々の蜜 然様ならこれから攫うよ風の街の 君を残し 想いは繋がる瞬間に 情熱を焦がし絆して空燃やすよ 風前を灯して暮らして鮮やかに飛ぶ 飛ぶよ 毎夜延びる繰り返しの道 titeになる光みたい 橙だけ遺す瞼の裏 私を置去りに 悲しいね淋しいね判っているのに 指は動いて 辿って繋いで止め処のない可能性の 人を紡ぐ 想いは繋がる瞬間に 情熱を喰らい無駄にし空に向かって 風前に燃える軽くなる可能性を選び 選ぶ 情熱を焦がし絆して空燃やすよ 風前を灯して暮らして鮮やかに飛ぶ 飛ぶよ