私は『不確か』を目にする それを覆うように冷たい手で 今も蓋をする 布団にもぐり込む 行先は幸せな夢まで まぶたを閉じて、ふと思うんだ 「もしこのまま消えられたら」 「もしもし、もしもし」 「聞こえますか、聞こえますか」 「もしもし、もしもし」 「誰か居ますか、見えていますか」 「暗がりは怖いです、寂しいです」 「さよなら」 私たちは生きる 人生という名の物語で 不安を抱え、『苦しみ』で握られる 逃げられない希死念慮と闘い続ける 無くならないからさ ねぇ、にらめっこはもう飽きたんだ なら最後まで勝たなくちゃな 「僕が、僕が温めてあげる」 「この世界に、この社会に」 「疲れきったあなたの身体を」 「抱きしめるから、 抱きしめるから」 留守電が入っていた一通 一通り聞いた私 きっといつしかの私であって いつしかの願いであるんだろう もう多分大丈夫だよ なのに心は正直だ 私たちは生きる 人生という名の物語で 不安を抱え、『苦しみ』で握られる 逃げられない希死念慮と闘い続ける 無くならないからさ ねぇ、にらめっこはもう飽きたんだ なら最後まで勝たなくちゃな 悔しくても目の前の 『もしかしたら』が楽しみで 今も息をする 本当は単純なんだよな、どれも 時には忘れていいんじゃない? 無理に 強がらなくてもいいんじゃない? イヤホンを耳に当て あの快晴は正解だと祈る 私たちは生きる 人生という名の物語で 不安を抱え、『苦しみ』で握られる 逃げられない希死念慮と闘い続ける 無くならないからさ ねぇ、にらめっこはもう飽きたんだ なら最後まで勝たなくちゃな