夢の街のはずれに 古びた家がぽつんと立ってる セピアの壁が 蔦に埋もれ エメラルドの風の香り 樫の扉は開いて 二階の窓にカーテンがゆれて どんな人が 住んでいるのか 知りたくて 闇をのぞく ようこそ 私の家に あなたを待っていた 姿のない声が そっと背中を押す 碧の館に 吸いこまれてしまった いたずらな恋に おぼれてみたくて 誰もいない階段 きしむ足音 二回へと誘う こんなひととき 待ちわびていた 息さえも できないほど 夢とわかってるのに 私の胸は 妖しく騒ぐの あの人には 悪いけれど もう逃げて帰れないわ ようこそ私の腕に あなたを待っていた 姿のない声が 私を抱きしめる 碧の館に 吸いこまれた少女は 幼ない恋には 戻って行けない