薫る初夏 つまずきながら ぬるい汗流しながら 見つめてたこと想っていたこと 間違ってなかったはずなんだよな 君を乗せた 夕暮れの汽車が まっすぐ帰りを急いだ 見送るだけの僕のスニーカー 翼でも生えてたらな 何にも知らなかったくせして 吸い込まれてしまったのは それはそれは綺麗な まばたきのせいだった なのにどうにも上手くはいかなかっ た 一度だけだった 目があっただけだった こんなに愛おしくなってしまうとは 忘れたいと嘆いた夜も 何も伝わらなかった声も 全部全部そっととっとくのは僕の方 この先何年か めぐる月日が 君なしで語れなくなってしまった 制服はもう着てないしあの日のダン スも二度と見れないのにね 何もかも忘れたふりして 目を背けてしまったのは それはそれは綺麗な 僕の想いのせいだった なのに今はそれすら忘れてしまった 一度だけだった 目があっただけだった こんなに愛おしくなってしまうとは 忘れたいと嘆いた夜も 何も伝わらなかった声も 全部全部そっととっとくのは僕の方 この先何年も 月日が経っても 消えないあざみたいになってしまう んだな 何も伝えなかったくせして またそれも願ったり叶ったり あの日の君は今も確かに愛しい でもまだ 上手く言葉じゃ言えないほどに 認めたくないんだな