僕等はどこへ歩いてく? 何かを棄てて 緑を愛することより 悦楽(たの)しみばかり選んで… かがやいた春の日差しや 嵐の夏も 枯れ葉や雪降る季節が 気づかずに過ぎてゆく 子供の頃に見た夕日 今は忘れて 雨に濡れる喜びまで 今は失くして 偽りの溜息を ついていないか?‥ 僕等が望むものは何? 愛や友情? 見てくれだけの優しさに 心なごませている… 浮かれた気持ちその後で 笑顔は消える 息をするのもつらいほど 胸は渇いて 急ぎ過ぎた世紀(じだい)が 壊れてゆくよ… 愛に抱かれながら 誰もが 夢に産まれたよ… 悲しむためじゃないさ ここにいるのは… たとえば風の匂いとか 川の流れや 月や星が歌う声が きこえてるかい? かけがえのないものを 大事にしたい 静かな海や大空の 叫び怒りに 耳を傾ければいいさ もっと素直に まだ間に合うはずだろう? 今ならきっと…