悲しみを捨てる場所 誰もが一度は来る 涙の湖に そこには君と俺の過去(むかし)が映ってたよ 涙の湖に 生まれた瞬間(とき)からさ 現在(いま)までに泣いた事 忘れた事さえ 悔しかったあの日...苦しんだあの日...流した ピアノの譜面のように正確に残っている 人の記憶なんて自分勝手に出来てる 両親の離婚も、差別も、虐めも、 非行も、退学も、狭い世間体も この街が嫌いな事も、意外にも似てたんだね 君と俺の生い立ちが... 生きてた最後の夜 俺を想い泣いた事 ごめんよ知らずに 君の方がずっと...俺よりも多い涙を... どんなにも辛かったろう 愛する人残して たった独りだけで おなかの子供を連れて逝く事 君は人の出逢いの別離の、 恋の、愛の、時の、幸せの、命の価値も 生きていく事のすべてを この俺に残してた... いつの日か、ここにある、 湖いっぱいの涙は 何十年経って 雲になって、冬になって、 君の好きだった真っ白な雪になって、 空から降って来る...。 その時にもう一度 この場所に戻るだろう この命終わる頃 この俺も雪になって...君の上...重なろう...。 君の上...重なろう...。 そうなるよきっと...。