僕らは静脈を委ね合って、 濁った血を交わしてハイになった。 17歳の7月、退屈な僕らの それは愛に似ていた。 似ていた。 死にたがりは死ねずに歳を取って、 恐怖心にすがって生き残った。 ブロックバスターとコークとピザと "I love you"―― ありふれた祝祭だ。 破裂した空へ駆け出した 君の背中を追いかけていた―― 眩さと煙に酔いしれながら。 遠い戦争の幻が、 極彩色で駆け巡るんだ。 いっそなにもかも 終わればいいのに。 バスケットボール・コートに立つ 君ひとりだけが天使だった―― 褪せたアスファルトを 旋回しながら。 赤い血潮、白い素肌と、 青い虹彩のミス・アメリカ。 プラスチックに包まれて眠るだけ。